Castarot について
三言語のタロットサイト。読み手は何人かいて、札はウェイト版 78 枚の同じ一組。誰が何を引いたかは、読み手ごとに別々に覚えている。どう動いていて、何を預かるのか。できないことも含めて以下に書いておく。
どう動いているか
札の引き方
78 枚から無作為に取り、各札はおよそ四割の確率で逆位置になる。引いた時点で札は確定していて、読み手はその結果を受け取る。先に話を決めてから札を選ぶ、ということはない。
読み解きを書いているのは
言語モデルが、読み手ごとに固定した制約のもとで書いている。制約の多くは禁止の形をしている。日付を出さない、他人の行動を読まない、代償を柔らかく言わない、三つ並べない。読み手ごとの「やらないこと」は、その人のページにそのまま載せてある。
「覚えている」の中身
同じ読み手のところで二度以上出た札だけを覚えている。次にその札が出たとき、前回どの位置で、正位置か逆位置だったかを言う。覚えているのは札であって、話した内容ではない。読み手を変えれば記憶も別になる。
何を、どれだけ預かるか
- ランダムな id
- ブラウザの cookie に入っていて、過去の占いをつなぐためだけに使う。名前もメールも入っていないし、個人に結び付くものも持たない。
- 引いた札
- 札の名前、どの位置か、正逆。ここは長期に残す。記憶そのもので、消すと機能がなくなる。
- 書いた質問と読み解きの本文
- 180 日を過ぎたものは、毎日未明に走る処理で中身を空にする。行そのものは残り、札の記録には影響しない。
これは飾りの文言ではない。保持期間の処理はサーバー側に入れてあり、わざと 200 日前に作った記録で試して、質問と本文が空になり、札の記録が残ることを確認している。
できないこと
- 生身の霊能者はいない。読み手はいずれも AI のキャラクターで、違うのは解釈の視点であって人格ではない。向こう側で誰かが打っているわけでも、分単位で課金するわけでもない。
- 的中率は主張しない。ここでのタロットの仕事は、質問を少しのあいだ止めて、眺められるようにすることだ。
- 助言ではない。読み解きは医療・法律・金融・安全の指導にはならない。この種の話は資格のある人へ。
札の絵の出どころ
78 枚の絵は 1909 年の Rider–Waite 版で、描いたのは Pamela Colman Smith(1878–1951)。没後七十年を超え、米国・EU・日本のいずれでもパブリックドメインに入っている。ライセンス表記は Wikimedia Commons で一枚ずつ確認した。元のスキャンから外枠と下の題名帯を落とし、枠に合うよう色調を一段整えてある。枠・帯・裏面はここで作ったもの。読み手の立ち絵はパブリックドメインの絵画を使っている——ミュシャ(1860–1939)の装飾画数点と、マテイコ『コペルニクス』(1873)、ライト『錬金術師』(1771)、ウォーターハウス『水晶球』(1902)。こちらも Wikimedia Commons で一枚ずつライセンス表記を確認し、裁ち落としたうえで色調を揃えてある。
作っている人
会社ではなく、一人で作っている。札の枠も、読み手それぞれの設定(文章の部分)も、三言語の文章も、ここで作ったもの。一つの言語を訳して他の二つにしてはいない。三つとも別々に書いている。