9 · Major Arcana
隠者
描かれているもの
ランプが届くのは二歩ぶん。
正位置
次の一歩ぶんの光。それ以上は出ません。道全体を求めるなら別の灯りになりますが、その灯りが映すのはたいてい道ではなく、こうあってほしい道のほうです。
逆位置
退くことが、役に立つ期間を過ぎています。はじまりは休息でした。
札に何があり、それがどう読まれるか
- ランプ手元だけを照らす灯りで、先の全体ではなく次の一歩を示すものと読む。
- 二歩ぶんの届き見える範囲が限られていること自体が、進む量を決める合図と読む。
1909年版に実際に描かれている要素だけ。
この札を占いに持っていく
相手の気持ちを読もうとすると、光の外へ目をやることになる。見えるのは自分の次の一言だけ。それを選ぶ。距離を測るより、今日ぶんの正直さを出す。
恋愛で「隠者」が出ました。いま本当に詰まっているのは何か。
これで引く →仕事全体の計画を立てたくなるが、材料は足りない。次にやる一つを決めて、それだけ終わらせる。誰かに方針を求める前に、自分の手元を照らす。
仕事で「隠者」。次はどこから動かせばいいか。
これで引く →お金先の収支を読もうとしても、見えるのは次の支払いぶんだけ。大きい判断は保留し、今月の一つを確定させる。焦って全体を決めない。
お金の話で「隠者」。足りないのか、使うのが怖いのか。
これで引く →調子動けないなら、動かないことも選択になる。ただし退く期間は終わりに近い。今日できる最小の一つを選び、それだけやる。
「隠者」が指すこの状態、休むのが先か、動くのが先か。
これで引く →よくある質問
隠者は良い札ですか。
ここに良い札も悪い札もありません。あるのは、その札のどちら側に立っているか。正位置:次の一歩ぶんの光。それ以上は出ません。道全体を求めるなら別の灯りになりますが、その灯りが映すのはたいてい道ではなく、こうあってほしい道のほうです。 逆位置:退くことが、役に立つ期間を過ぎています。はじまりは休息でした。
隠者の正位置と逆位置は何が違いますか。
正位置:次の一歩ぶんの光。それ以上は出ません。道全体を求めるなら別の灯りになりますが、その灯りが映すのはたいてい道ではなく、こうあってほしい道のほうです。 逆位置:退くことが、役に立つ期間を過ぎています。はじまりは休息でした。 逆位置は正位置の反対ではなく、それ自体の意味です。
隠者は力や運命の輪とどうつながっていますか。
大アルカナでは隠者は力のすぐ後、運命の輪のすぐ前にあります。力:ゆっくりのやり方が効いています。音がしないので、何も起きていないように見えるだけ。 運命の輪:自分が起こしたのではない変化。手元に残っているのは、応じ方のほうです。
この記述の出どころ
78 枚の絵は 1909 年の Rider–Waite 版で、描いたのは Pamela Colman Smith(1878–1951)。没後七十年を超え、米国・EU・日本のいずれでもパブリックドメインに入っている。ライセンス表記は Wikimedia Commons で一枚ずつ確認した。元のスキャンから外枠と下の題名帯を落とし、枠に合うよう色調を一段整えてある。枠・帯・裏面はここで作ったもの。読み手の立ち絵はパブリックドメインの絵画を使っている——ミュシャ(1860–1939)の装飾画数点と、マテイコ『コペルニクス』(1873)、ライト『錬金術師』(1771)、ウォーターハウス『水晶球』(1902)。こちらも Wikimedia Commons で一枚ずつライセンス表記を確認し、裁ち落としたうえで色調を揃えてある。
このページの文章は編集による解釈です。ウェイトの原文の引用ではありません。ウェイト自身の占断的意味は『The Pictorial Key to the Tarot』(1910・パブリックドメイン)にあります。