Castarot

14 · Major Arcana

節制

描かれているもの

水は二つの杯のあいだを、こぼれない角度で渡っています。本来なら成立しない角度で。片足は流れの中、片足は陸。

正位置

混ざらないはずの二つが、割合を保っています。注意は要るけれど、成立している。

逆位置

割合はしばらく前に崩れています。今は片方がほとんどを支えている。

札に何があり、それがどう読まれるか

  • 二つの杯別々のものを保ったまま繋ぐ器で、混ぜずに渡す技術を表します。
  • こぼれない角度の水無理な加減で均衡を取っている状態を示します。
  • 流れの中の片足動き続ける側に身を置く覚悟を表します。
  • 陸の上の片足動かない側を同時に確保する要領を表します。

1909年版に実際に描かれている要素だけ。

この札を占いに持っていく

よくある質問

節制は良い札ですか。

ここに良い札も悪い札もありません。あるのは、その札のどちら側に立っているか。正位置:混ざらないはずの二つが、割合を保っています。注意は要るけれど、成立している。 逆位置:割合はしばらく前に崩れています。今は片方がほとんどを支えている。

節制の正位置と逆位置は何が違いますか。

正位置:混ざらないはずの二つが、割合を保っています。注意は要るけれど、成立している。 逆位置:割合はしばらく前に崩れています。今は片方がほとんどを支えている。 逆位置は正位置の反対ではなく、それ自体の意味です。

節制は死神や悪魔とどうつながっていますか。

大アルカナでは節制は死神のすぐ後、悪魔のすぐ前にあります。死神:何かが、こちらの都合ではない時間割で終わろうとしています。その後のものは、すでに絵の中にある。 悪魔:終われるのに、終わらない。

この記述の出どころ

78 枚の絵は 1909 年の Rider–Waite 版で、描いたのは Pamela Colman Smith(1878–1951)。没後七十年を超え、米国・EU・日本のいずれでもパブリックドメインに入っている。ライセンス表記は Wikimedia Commons で一枚ずつ確認した。元のスキャンから外枠と下の題名帯を落とし、枠に合うよう色調を一段整えてある。枠・帯・裏面はここで作ったもの。読み手の立ち絵はパブリックドメインの絵画を使っている——ミュシャ(1860–1939)の装飾画数点と、マテイコ『コペルニクス』(1873)、ライト『錬金術師』(1771)、ウォーターハウス『水晶球』(1902)。こちらも Wikimedia Commons で一枚ずつライセンス表記を確認し、裁ち落としたうえで色調を揃えてある。

このページの文章は編集による解釈です。ウェイトの原文の引用ではありません。ウェイト自身の占断的意味は『The Pictorial Key to the Tarot』(1910・パブリックドメイン)にあります。