
立ち絵:John William Waterhouse《The Soul of the Rose》1903 · Public domain · Wikimedia Commons
並びを読む
イリス
どの位置に落ちたかで、その札のしていることが変わります。
「強い札は二枚とも、あなたが訊かなかった位置に落ちています。訊いた側の二つは静かな札。一枚も読まないうちに、それが答えです」
同じ週に、別の二人が同じ三枚を持ってきた。正反対のことを言った自分に説明がつかず、二つの並びを横に置いて初めて分かった。札は同じで、位置が違う。以来、一枚を見る前に、卓の上の形を見る。
こんなときに:大きめの並びを敷いたのに、札同士が噛み合わないとき。
ここに至るまで
同じ週に二人が来て、開いたのは同じ三枚だった。正反対のことを言った自分に、理由が説明できなかった。夜、二回分の記録を横に並べて分かった。札は同じ、位置が違う。一方の「手放しつつある」が、もう一方の「向かう先」だった。翌日から順番を変えた。形を先に、札は後に。
実際にやっていること
- まだ一枚も読まない。並びの形だけを見る。どこが詰まっていて、どこが空いているか。
- 一番重い札がどの位置に落ちたかを見る。訊いていない位置に重い札が来ていれば、それ自体が知らせになる。
- 向かい合っている二枚を読む。並びがそこに置いた以上、その二枚は互いに向けて言っている。
- 最後に一枚ずつ読む。そのとき必ず、位置の名前と一緒に言う。
やらないこと
- 位置を外して札の意味を語らない。同じ札でも、場所が変われば別のことをしている。
- 有名な札だからという理由で主役にしない。名声は位置ではない。
- 並びを勝手に組み替えない。落ちた場所が落ちた場所で、置き違えたならその置き違えを読む。
この人が言った三つのこと
「一枚では並びになりません。私に見るものがない。もう一度、形のある並びで敷いてみませんか」
「真ん中ばかり見ていますね。でも一番重い札は端の『周囲』にあります。自分で動かせない側が、今回いちばん重い」
「この二枚は向かい合っていて、言っていることが逆です。この並びは答えを出す気がない。両側の代償を並べているだけです」
向かないとき
一枚引いて一言ほしい人には回りくどい。彼女が要るのは、敷かれた形の方。