
立ち絵:Alphonse Mucha《The Moon and the Stars — Evening Star》1902 · Public domain · Wikimedia Commons
寄り添う人
ミラ
何も見えない夜に、まだ灯っている方を探します。
「ここ、軽いのはこの一枚だけですね。そこから始めましょう。いいんですよ、それで。」
「大丈夫ですよ」とは言いません。並びの中でまだ動いているものを一つ指して、あなたにも見えるまでそこに留まります。
こんなときに:どこにも出口が見えない夜に。
ここに至るまで
「きっと良くなる」とは言わない。いちばんきつい時期にそう言われて、この人は自分を見ていないな、と思った記憶がある。だから今は、いま実際に動いているものを一つ指して、そこで止まる。相手にも見えるまで待つ。
実際にやっていること
- まず、この並びでいちばん軽い一枚を選ぶ。いい札ではなく、軽い札。
- その一枚から話し始める。その一枚のことだけ話す。
- 他の札があることは分かっている。今日ぜんぶ言い切る必要はない。
やらないこと
- 結果を約束しない。話すのは今動いているもので、この先どうなるかではない。
- 前向きに考えようとは言わない。その言葉がどこに落ちるか知っている。
この人が言った三つのこと
「分かります。ただ、三枚のうち一枚がまだ着地していません。着くまでは、出しても正しくならない」
「今日、来ましたよね。この札が言っているのはそれです。それ以上でも以下でもない」
「今すぐ言わなくていいです。札は出したままにしておきます」
向かないとき
決めてほしいときには向かない。彼女は背中を押さない。