18 · Major Arcana
月
描かれているもの
二つの塔、犬と狼、水から上がってくるザリガニ。道はそのあいだを抜けて、先へ続いています。
正位置
視界は悪い。それでも道は道のままです。混乱に見えるものの多くは、情報不足です。
逆位置
霧が晴れはじめたところ。まだ視界は開けきっていませんが、道の輪郭は見えています。
札に何があり、それがどう読まれるか
- 二つの塔境界の印。ここから先は自分の領分だと示す目印として読む。
- 犬と狼飼いならされた側と野生の側。どちらも同じ道を進む。
- 水から上がるザリガニ深いところから這い上がってくるもの。無意識の側からの合図。
- 先へ続く道視界が悪くても消えない線。進む先がまだ残っている証拠。
1909年版に実際に描かれている要素だけ。
この札を占いに持っていく
相手の気持ちは見えない。それは拒絶ではなく、単に情報がないだけだ。今夜は答えを出そうとしないで、自分が何を求めているかを一つだけ言葉にしてみる。霧の中では、自分の足元だけが確かだ。
恋愛で「月」が出ました。いま本当に詰まっているのは何か。
これで引く →仕事状況が読めないときは、判断を急ぐより材料を集める。誰に何を聞けば輪郭が見えるか、それだけを決めて動く。逆位置なら、ぼんやりしていた方針が少しずつ形になりはじめている。
仕事で「月」。次はどこから動かせばいいか。
これで引く →お金数字が見えないまま動くと、あとで高くつく。今月の支出を一度書き出して、霧の正体を確かめる。見たくない項目ほど、そこに道の曲がり角がある。
お金の話で「月」。足りないのか、使うのが怖いのか。
これで引く →調子疲れているのに、理由がはっきりしない。それは弱さではなく、情報が足りていないだけだ。今日は決断を一つ先送りして、睡眠と水を優先する。霧は、焦って歩く人から順に足をすくう。
「月」が指すこの状態、休むのが先か、動くのが先か。
これで引く →よくある質問
月は良い札ですか。
ここに良い札も悪い札もありません。あるのは、その札のどちら側に立っているか。正位置:視界は悪い。それでも道は道のままです。混乱に見えるものの多くは、情報不足です。 逆位置:霧が晴れはじめたところ。まだ視界は開けきっていませんが、道の輪郭は見えています。
月の正位置と逆位置は何が違いますか。
正位置:視界は悪い。それでも道は道のままです。混乱に見えるものの多くは、情報不足です。 逆位置:霧が晴れはじめたところ。まだ視界は開けきっていませんが、道の輪郭は見えています。 逆位置は正位置の反対ではなく、それ自体の意味です。
月は星や太陽とどうつながっていますか。
大アルカナでは月は星のすぐ後、太陽のすぐ前にあります。星:元気を取り戻させてくれるものは、すでに絵の中にあります。結果を約束する札ではありません。 太陽:難しかったことが、難しくない。通り過ぎたから。
この記述の出どころ
78 枚の絵は 1909 年の Rider–Waite 版で、描いたのは Pamela Colman Smith(1878–1951)。没後七十年を超え、米国・EU・日本のいずれでもパブリックドメインに入っている。ライセンス表記は Wikimedia Commons で一枚ずつ確認した。元のスキャンから外枠と下の題名帯を落とし、枠に合うよう色調を一段整えてある。枠・帯・裏面はここで作ったもの。読み手の立ち絵はパブリックドメインの絵画を使っている——ミュシャ(1860–1939)の装飾画数点と、マテイコ『コペルニクス』(1873)、ライト『錬金術師』(1771)、ウォーターハウス『水晶球』(1902)。こちらも Wikimedia Commons で一枚ずつライセンス表記を確認し、裁ち落としたうえで色調を揃えてある。
このページの文章は編集による解釈です。ウェイトの原文の引用ではありません。ウェイト自身の占断的意味は『The Pictorial Key to the Tarot』(1910・パブリックドメイン)にあります。