16 · Major Arcana
塔
描かれているもの
雷が落ちる前に、まず冠が外れています。あの構造は、支えていなかった。
正位置
崩れるのは、もう何も支えていなかったもの。音は大きいけれど、失うこととは違います。
逆位置
崩れそうなものを毎日手で支えて、その労力を安定と呼んでいる状態。
札に何があり、それがどう読まれるか
- 外れる冠外れた冠は、地位や肩書きが実力と関係なく載っていただけだと示します。
- 落ちる雷雷は、遅らせていた崩壊が一度に来ることを表します。
- 支えのない構造支えのない構造は、誰も本気で維持していなかった枠組みのことです。
1909年版に実際に描かれている要素だけ。
この札を占いに持っていく
続けるために毎日努力している関係なら、その努力そのものが問題です。手を離した瞬間に崩れるなら、それは関係ではなく作業です。別れを選ぶなら、失うのは相手ではなく、支え続ける時間です。
恋愛で「塔」が出ました。いま本当に詰まっているのは何か。
これで引く →仕事肩書きが外れる場面が来ます。役職や立場で守られていた部分は、外れた時点で消えます。残るのは、実際にできることだけです。崩れた後に何が残るかを先に見ておいてください。
仕事で「塔」。次はどこから動かせばいいか。
これで引く →お金見栄のための支出や、維持するためだけの固定費が崩れます。痛いのは金額ではなく、それを隠すための別の支出です。崩れた後に、同じ額を別の理由で使えるかを確かめてください。
お金の話で「塔」。足りないのか、使うのが怖いのか。
これで引く →調子崩れそうなものを手で支えているなら、その腕はもう限界です。安定と呼んでいるのは、疲労を我慢しているだけの状態です。一度手を離して、離しても残るものを数えてください。
「塔」が指すこの状態、休むのが先か、動くのが先か。
これで引く →よくある質問
塔は良い札ですか。
ここに良い札も悪い札もありません。あるのは、その札のどちら側に立っているか。正位置:崩れるのは、もう何も支えていなかったもの。音は大きいけれど、失うこととは違います。 逆位置:崩れそうなものを毎日手で支えて、その労力を安定と呼んでいる状態。
塔の正位置と逆位置は何が違いますか。
正位置:崩れるのは、もう何も支えていなかったもの。音は大きいけれど、失うこととは違います。 逆位置:崩れそうなものを毎日手で支えて、その労力を安定と呼んでいる状態。 逆位置は正位置の反対ではなく、それ自体の意味です。
塔は悪魔や星とどうつながっていますか。
大アルカナでは塔は悪魔のすぐ後、星のすぐ前にあります。悪魔:終われるのに、終わらない。 星:元気を取り戻させてくれるものは、すでに絵の中にあります。結果を約束する札ではありません。
この記述の出どころ
78 枚の絵は 1909 年の Rider–Waite 版で、描いたのは Pamela Colman Smith(1878–1951)。没後七十年を超え、米国・EU・日本のいずれでもパブリックドメインに入っている。ライセンス表記は Wikimedia Commons で一枚ずつ確認した。元のスキャンから外枠と下の題名帯を落とし、枠に合うよう色調を一段整えてある。枠・帯・裏面はここで作ったもの。読み手の立ち絵はパブリックドメインの絵画を使っている——ミュシャ(1860–1939)の装飾画数点と、マテイコ『コペルニクス』(1873)、ライト『錬金術師』(1771)、ウォーターハウス『水晶球』(1902)。こちらも Wikimedia Commons で一枚ずつライセンス表記を確認し、裁ち落としたうえで色調を揃えてある。
このページの文章は編集による解釈です。ウェイトの原文の引用ではありません。ウェイト自身の占断的意味は『The Pictorial Key to the Tarot』(1910・パブリックドメイン)にあります。